「看護師にあこがれる!」「看護師として人の役に立ちたい」
看護師を目指したいけど自分にできるのかな…?と不安になっているかもしれません。
現在病院勤め25年、正看護師として12年働いている私が、どんな人が看護師に向いているのか、向いていないのか詳しく解説します。
少しでも参考になれば嬉しいです。
看護師に向いている人の特徴
看護師に向いている人の特徴は下記の7つです。
- 人の役に立つ仕事がしたい。(人のお世話をすることが好き)
- 責任感がある。
- 体力がありエネルギッシュ。
- 観察力がある。予測して行動できる。
- コミュニケーション能力が高い。(集中力を持って傾聴できる)
- メンタルが強い人。
- 忍耐力がある。
詳しく説明していきます。
人の役に立つ仕事がしたい
・厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者や妊婦に対する
療養上の世話や診療の補助を行うことを業とする者・病気やけがをした人のケアや診療の補助を行う医療専門
職
保健師助産師看護師法において看護師の定義をこう述べています。
当たり前の話ですが、看護師は病気でセルフケアの低下している患者さんを補助するお仕事です。
患者さんだけでなく、患者さんの家族のケアも行わなければいけません。
他には医師の指示で動くので、たくさんいる医師の特徴やクセを把握しながら医師が動きやすいようにフォローしなくてはいけません。
以上からとても人に貢献できるお仕事だと言えます。
責任感がある
看護師の仕事は細かく、とにかくやることが多いです。
食事や入浴など日常生活のお世話だけでなく、手術があれば術前術後の管理、点滴や内服など薬の管理、検査があれば検査出しの準備…。
これを多い時には10人以上受け持つことになります。
手術や検査は時間が決まっているので、それぞれの患者さんのタイムスケジュールを把握して確実にこなさなければいけません。
マルチタスクをこなすことが苦手でない、タイムスケジュールの管理が得意な人は向いていると思います。
体力がありエネルギッシュ
看護師は夜勤もあり、カルテを入力する時以外はほぼ立ち仕事です。
患者さんが急変した、救急車で新患さんが入院になった、ナースコールが連発している、検査やリハビリ後のお迎え等…。
ほぼナースステーションにいることはありません。
健康管理が行えて、体力に自信がある人は向いていると言えます。
観察力がある。予測して行動できる
これは経験が必要なところもありますが、
「あれ?なんかいつもと違うな」
「なんか様子がおかしいな」
と患者さんの変化に気付ける力が必要になります。
気付けることで先回りして対処が行えることもあります。
例えば痰の量が多い患者さんは「今日はいつもより頻回に訪室して吸引してみよう」など対処することで窒息を防げるかもしれません。
高齢者の方は生活の場が変わることでせん妄がおこることもあります。
車椅子で一緒に詰め所で過ごしてもらうなど対応が必要な場合もあります。
「何か変わったことがないかな?」と気にかけることができる人は向いていると思います。
コミュニケーション能力が高い(集中力を持って傾聴できる)
病院では日々いろんな人に出会います。
いろんなアイデンティティを持った人がいます。
時には自分にはない考えを持つ人もいると思います。
それを否定的に受け取らず、ありのままを受け入れることができる人は看護師に向いていると言えるでしょう。
メンタルが強い人
これは私がものすごく弱い部分です(笑)。
もちろんあってはいけないのですが、何年働いてもミスは起こします。
失敗は成功のもとだとわかってはいますが、大きさに関係なく引きずってしまうタイプです。
あと、やはり女の社会なのでいろいろとあります。
(すごく苦手です…)
コミュニケーション能力が高くて、グチグチネチネチをうまく流せる人、気にしない人、次がんばろ〜!と前向きに考えられる人はとても向いていると思います。
忍耐力がある人
日々勉強の毎日です。
研修に行くこともあったり、病院によっては新しい資格を取るよう勧めらる場合もあるでしょう。
日本看護協会では、「看護職の生涯学習ガイドライン」が2023年6月に公表されています。
看護師一人ひとりが主体的に学習することが求められています。
向上心を持ってコツコツ勉強ができる人は向いています。
看護師に向いていない人の特徴は
- 命に関わる仕事にプレッシャーがある
- チームワークが苦手
- マルチタスクが苦手
- 血や排泄物を扱うのが苦手
- 自主的に学ぶ意欲がない
病院はいつ容態が悪化するかもしれない患者さんばかりです。
急変に落ち着いて対応することが難しければ、命に関わることもあります。
瞬時に状況を把握して、優先順位をつけながら、落ち着いて対応することが求められます。
ただでさえマルチタスクをこなさなければいけないお仕事。
1人で仕事を行うことは不可能です。
助けを求められるようなチームワークと、報告・連絡・相談を密にできるコミュニケーション能力がとても大事になります。
血や排泄物を見ない日はありませんので、抵抗がある人は向いていないかもしれません。
私もいまだに分からないことだらけです。
覚えることが多すぎて覚えられなくもなってきています。
新人の頃プリセプターの先輩が
『1日1個覚えたら1年で365個覚えれるよ。焦らんくていいし1個づつ覚えていけばいいんよ』
と言われたことがありました。
これはどんなお仕事にも共通することですよね。
向上心を持ってコツコツと学び続けられない人は難しいかもしれません。
看護師として働いてみたい方へ
いかがでしたでしょうか。
私は書いていてますます自分には向いてないな〜と思い知らされましたが…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
お金のためだけではなかなか厳しいお仕事だと思います。
だけど患者さんに「ありがとう」と言ってもらえた時、元気になって嬉しそうに退院していく姿をみる時はサイコウに嬉しい瞬間でもあります。
私の主観でこの文章を書いていますが、実際にやってみないと分からないことがたくさんあります。
専門の科もたくさんあるので、自分の特性にあった科を選ぶのが大切です。
やってみたら「楽しい」「もっと勉強したい」「自分の適職だ」と思えるかもしれません。
看護師という仕事に興味があるあなたへ。
向いていないと感じても、向いていたと感じても自分のことが深く理解できたので全て成功です!!
恐れずにチャレンジしてみてくださいね。